iPhoneにおけるAudio Unitのサポート
Audio Unitとは、OS Xから導入されたシステムレベルのオーディオプラグインのアーキテクチャです。平たく言うと、システム全体で使えるVSTプラグインのようなもの。
OS Xだけではなく、そのサブセットであるiPhoneにも同じ仕組みが用意されています。ただ、今のところ、iPhone用のAudio Unitを自作して、インストールすることはできないとのこと。もともとインストールされているものを使うことになります。残念!
iPhoneにインストールされているAudio Unitは、以下の5個ののみのようです。
- AUConverter
ファイルフォーマットの変換
- TimePitch
ピッチシフトやタイムストレッチに使える
- AUiPodEQ
その名の通り、イコライザー (EQ)
- AU3DMixerEmbedded
オーディオの定位に使える
- RemoteIO
音声入出力のためのAudio Unit. OS Xで言うところの、AudioDeviceOutputかな。
このうち, TimePitchはかなり使えそうですね。語学学習用に音声のテンポを上下できるアプリケーションなど、いろいろと用途がありそうです。
逆に、AudioFilePlayerなどのGenerator系、DLL Synth(QuickTime音源), パンニング系、エフェクト系などは、iPhoneにはインストールされていません。特に、ディレイ/リバーブ/フィルタなどのエフェクト系がごっそり抜けているのが残念。せめてフィルタくらいつけて欲しかったなぁ。